珈琲道具経営学

珈琲屋が使っている計りについて

珈琲道具

みなさんはこんな経験ございませんか。
200gの珈琲豆を購入して、家のキャニスターに移し替えて重さを計ったら198g…
2g足りない…

実はこれ、計りによって多少の誤差が生じてしまうことが原因か、その珈琲屋さんがキチンとした計りを使っていないかが原因です。

そこで今回は珈琲屋さんが使っている計りについて紹介したいと思います。

まず第一に思いつくのがドリップスケールですよね。
重さはもちろん、時間も計れて、0.1g単位で計測できるのが特徴です。
しかし多くのドリップスケールでは地域誤差を考慮していないものがほとんどです。
地域誤差とは、地球は自転しているので実感はあまりしませんが遠心力が物体には働いています。
北極南極では地軸なのでその遠心力はあまり影響しておらず赤道付近では遠心力が最大になります。
遠心力によって上に持ち上がる力が作用するので、北極南極と赤道付近とでは同じものを同じ計りで計測すると重さが変わってきます。
そのため、地域によって誤差が生じてしまいますので、きちんとした計りには地域補正機能がついています。
体重計などでも地域を設定することがありますが、同じ日本でも北極に近い北海道と赤道に近い沖縄県とでは誤差が生じてしまうんですね。

なので、製造者がお店で200g計って送ったとしても届いた地域で200gを満たないといった現象が出てきてしまうのです。
もしくは、機械なので使っている内に精度が落ちて誤差を生じさせることが原因です。

そんな曖昧でいいの?と思うかもしれませんが、そういった誤差を無くすために、重量を表記して物品を販売している製造者は検定を受けた計りを使わなくてはいけません。

検定を受け、さらに地域を限定した計りを使うことで正確な重さを計測することができます。
これは計量法という法律で定められており、商売をする上では遵守する必要があります。

この検定ですが、1度受けたらずっと使っても大丈夫ではなく2年に1度更新する必要があります。
ずっと使っていると精度が落ちてきますからね。
公式の機関に計りを持っていって、誤差を調整してもらい再度検定をして承認してもらう必要があります。
この検定を受けるのにもお金がかかるので、運搬料とか手数料を考えると、新しい重量計買ったほうがよくない?と頭をよぎりますが、キチンと受けましょう。

正確な重量で販売しているので、家で計って少なかったとしたらあなたのスケールの精度が落ちてますと言い訳するためのような法律です。
とはいえ、こんな法律を理解した上で購入する人も少ないだろうし、理解していたとしても家で計って少なかったら多少のショックはありますよね。
なのでうさぎ珈琲では、1〜2%多めに袋詰してます。
精度が落ちていたとしても1gも2gも誤差があることは稀なので、量が少なくてショックを受ける人は居ても多くて残念がる人は居ないだろうと思って、増量して袋詰しています。

この記事を読んで、気になった方は家で重量を測ってみてください。
自宅のスケールの精度が落ちているかどうか確認もできると思います。

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