【ADHD対策】メモを取る話

発達障害(ADHD・ASD)

どうも、カフェの学校も2週目になり、本格的に焙煎機を触らせてもらえるようになりました。これまでも自宅でgene cafeというマシーンで焙煎をしてきましたが、本格的な焙煎機は豆の様子を見ながら火加減や排気量の調節をしなくてはいけません。複雑な操作性の代わりに、目標の味に近づけることができるのですが、まだまだ慣れていないので、思ったような味にはなりませんでした。精進が必要です、正太です。

さて、ADHDと診断されて、薬を処方されるようになり、症状としてはだいぶマシにはなったのですが、それでも生活しているとしょうもないミスをしてしまうことがあります。そもそも発達障害は病気ではなく脳の仕組みがそうなってしまっているので、うまく付き合っていく必要があります。そのうまく付き合うコツとかは結構書籍になって解説されていたりします。
こういった解説本を読んでいるとADHDの対策としてよくメモを取るといい、といった話をよく聞くのですが、今回はその構造について自分の経験を交えながら解説していきたいと思います。

まずメモの重要性の前に、ADHDの思考回路について少し説明いたします。
私はよく自分の思考回路についてロケットエンピツを例に出すのですが、知っていますでしょうか?ロケットのような形をした黒鉛の芯がついた弾が何個も入っている鉛筆で、先頭がチビてくると先端を引っこ抜いて後ろに刺すと先頭から新しい尖った弾が出てくるという、鉛筆削りがいらない鉛筆です。

その鉛筆の本体となる筒が脳みそで、弾の一つ一つが頭に入っている情報だと思ってください。
先頭の弾は今集中している情報ですが、後ろから新しい弾(情報)が入って来ると、今まで集中していた情報はどっかに抜け落ちてしまいます。しかも頭の中にやるべきこととしてあれこれ入ってはいるんですが、何個入っているのか、なんのことだったかは先頭に出てくるまでわからない仕組みになっています。ましてや先頭しか見えないので、あれこれ比較して優先順位をつける、先頭の作業を途中で切り上げて、別の作業をし始めるなんて高度なことはできるわけがありません。

そこで、活躍するのが、やることリストのようなメモが登場するわけです。
やること一覧を可視化することによって、済ませた用事を一つずつ消していけばし忘れなんてことはなくなります。頭では忘れてしまってもメモを見返せば大丈夫といった仕組みですね。
非常にわかりやすいんですが、ここで新たな問題が発生します。

そもそもメモを見ることを忘れる。
メモを取ること自体を忘れる。
メモをどっかに紛失してしまう。

私自身もメモを取りながら仕事をしていた時期がありました。
はじめのうちは丁寧にメモを作り、メモを見ながら仕事をすすめることができていい感じとなってくるのですが、だんだんと新しい情報が入ってくると、メモの存在を忘れてしまうんですね。先程のロケットエンピツのメモの弾がどっか行ってしまったと思ってください。

もう一つメモの弱点としては、仕事の支持って口頭で伝えられたりすることが多かったのですが、一度に2つ以上の作業ができない私は聞くことに集中してしまい、メモを取ることを忘れてしまう。または、メモを取ることを意識すると、聴覚の方のピントがずれてしまって、聞き逃したり聞き間違えを起こしてしまってました。
つまり、メモを見ることを忘れたりメモを無くす以前にメモを作成することができないんですね。

この問題で、まず無くしたりメモを見ることを忘れてしまう原因は、やることリストが多すぎるからだと思うんですよね。
リストに10個も20個もやることを書いていたら、最初の3つぐらいまでは、調子よく見ていたとしても5個を超えたあたりで忘れてしまいます。同じメモを長く使っているとそれだけ無くす確率も上がってしまいます。
なので、私はやることリストに追加でやることを書くことを禁じ、5個までしか書かないことにしました。そしてその5個が終われば「次何やるんでしたっけ〜?」と周りに聞き、新しいやることリストを作ることにしました。
そうすると、やることを忘れる心配も、メモを無くす心配も、見忘れる心配もなくなり、うまくいくようになりました。
さらにメモを作れない問題点は、自分でメモを作らないことで解決しました。
上司に指示を仰ぐ時や周りにやることを聞いて周る時は、口頭ではなく、メールでやることによって、文字として記録が残るので、それをまとめて印刷してメモとしていました。
以前の事務所での直属の上司には発達障害であることを伝えていたので、指示が複数ある場合はメールかメモを作成して指示してもらうようお願いしており、上司もすごくいい人でそれに対応してくれていたので、仕事が順調でした。

ちなみに、仕事以外の場面でのやることについては、スマホにメモるようにしています。スマホのアプリがメモの代わりなっています。
こちらは自分で考えてやることを決めているので、メモが作れない心配はないですし、スマホなのでメモを無くす心配もありません。
時々アプリを開き忘れて銀行の振り込みが遅れたりすることはありますが、まぁなんとかやっています。

といったはなしでした。
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