珈琲はやっぱり素晴らしいってこと

crop faceless woman showing small gift box on palms うつ病
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どうも、うさぎです。
うつ病の状態があまり良くなく、ほとんど布団の上で過ごす日々を過ごしております。
人の目が怖く、外出もままならないので買い物に行くこともできず、もちろん調理する元気なんてないので、出前か生野菜をかじって空腹をしのいでいます。
家に居てもなにかやる気が起きるわけではなく、勉強でもすれば良いものを、ただただ時間を浪費して過ごしております。

ただひとつ、珈琲に関することについてはなぜかエンジンがかかり、さきほどまで無気力だった私を突き動かしてくれます。
うさぎ珈琲に注文が入れば、すぐに焙煎に取り掛かり、発送準備を済ませ、外出できなかったくせに発送で郵便ポストまで出かけるのはなんの問題もなくできてしまう、不思議。
また珈琲をドリップしている時間も不安から開放され、リラックスできる貴重な時間となっています。
とはいえ、1日に何杯も飲むものでもないので、1日に2,3杯飲んだところで、早く明日になれと惰眠に逃げているわけです。

珈琲は嗜好品のくくりにされていますが、嗜好品にも様々あって、その多くが楽しい時間をより楽しくするものである一方で珈琲は楽しい時間はより楽しく、辛い時はそっと気持ちを軽くしてくれる、あらゆる時間にも寄り添ってくれる懐の深さを持っていると思うのです。

ボトリングされたワインやパッケージングされたチョコレートなどは器に移して口にしてしまえば、誰もが同じ味を感じることができます。もちろん味はその時時の気持ちにも左右されるので、昨日と同じ味かと言われれば違ってはくるのですが、それでもそこまで大きく離れることはありません。
一方で珈琲は抽出という最後の調理をしないと口にすることができないので、逆に同じ味を作ることが難しい一面があります。
この抽出が有るからこそ、その時時の人の心を投影して、嬉しい時にも楽しい時にも辛い時にも苦しい時にも虚しい時にも平常心では居られない時にも寄り添って、深く付き合ってくれるのだと思います。

私は珈琲を焙煎してお客様にお届けしていることに誇りを感じています。
私の知らないところで、私の知らない人が、私の珈琲を、私の知らないレシピで淹れて飲んでいる。
そして、私の想像を超えた気持ちの揺らぎがそこで起きている。そして、飲んだ人の特別を作る。
その一助を私の珈琲が担っているのであれば、それほど嬉しいことはありません。

だから、どんな気持ちの時も焙煎するモチベーションを運んでくれるのだと思います。

ここ最近、正直元気な状態とは言えないけれど、そんな日々を過ごしているから珈琲の素晴らしさを再認識できたのだと思います。

もし、私と同じように日常を過ごすのでさえ、いっぱいいっぱいになっている人が居たとしたら、ぜひとも私の珈琲を飲んでもらいたい。
そして、最後はあなたの手で特別な一杯を作って欲しい。



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