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ダブルワークの魅力を活かして、障害者雇用と個人事業主として新しい生き方を模索する


私はかつて公務員として働いていましたが、発達障害と診断され、その後、二次障害としてうつ病を患いました。突然、公務員としての生活が難しくなり、社会の中で「生きている」と感じることができなくなりました。競争社会に適応することを諦め、自分自身の新しい人生を歩む決意をしました。

生きるためのダブルワークの選択肢

生活費を稼ぐ必要がある一方で、ただ毎日同じ仕事を続けるだけでは心の健康は保てません。うつ病の治療にも役立つ、充実感のある日々を送りたいと考えました。その答えが、障害者雇用と個人事業主としてのダブルワークという選択肢でした。

障害者雇用で最低限の生活費を稼ぎながら、個人事業主として自分のペースで好きなことをする。この組み合わせが、私の新しい生き方を支えています。

障害者雇用のメリットとデメリット

まず、障害者雇用のメリットとデメリットについてお話しします。私が1年間、障害者雇用で働いた経験から感じたことをお伝えします。

多くの企業が障害者雇用を行っている理由は、法律で定められた雇用率を守るためであり、そのために募集しているポジションは簡単な業務であることが多いです。仕事の内容もシンプルで、将来的なキャリアアップの道筋が示されていない求人がほとんどです。多くの場合、こうしたポジションは、給与も低く、誰でもできる仕事として設けられています。

障害者雇用の最大のメリットは、ストレスの少ない環境で働けることです。障害に配慮した働き方ができ、体調が悪いときでも休みやすい環境が整っています。また、社会的に守られた環境で安定した収入を得られることは大きな安心感をもたらします。

一方でデメリットとしては、給与が低いこと、仕事が単調であり、キャリアアップの機会が少ないため、将来の見通しが不明瞭である点が挙げられます。さらに、自分の好きなことを仕事にしたいと思っても、その選択肢が限られてしまうのが現実です。

個人事業主の魅力と挑戦

一方、個人事業主としての魅力は、何と言っても自分で仕事内容や仕事量を決められる自由さです。好きなこと、興味のあること、スキルアップしたい分野を自由に選べるため、仕事に対するモチベーションも高く保てます。また、急な方向転換や事業の拡大にも柔軟に対応できる点も大きな魅力です。

私は個人事業主として3年間活動してきましたが、一番の課題は顧客の確保だと感じています。誰でも思い通りに売上を伸ばせるわけではなく、その難しさを痛感しています。また、責任感の強い性格のため、お客様に失望されることは避けたいというプレッシャーも感じています。その一方で、そのプレッシャーが大きいほど、お客様に喜ばれたときの喜びもひとしおです。

ダブルワークという新しい生き方

障害者雇用と個人事業主、それぞれにはメリットとデメリットがありますが、その両方の良い面を生かしながら、悪い面を補い合うことで、私は新しい生き方を模索しています。このダブルワークのスタイルが、私の今の生活の基盤となっています。

この新しい働き方により、自分らしく生きるための選択肢を広げることができるのです。もし同じような境遇にある方がいれば、ダブルワークの魅力を感じていただけるかもしれません。


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