対マルチタスク


頭の中も
人生も
シンプルにした方が
できた空白に別のものを詰められる。
シンプルに。
ただ、シンプルに。

出来ないものは出来ないと割り切る

発達障害のみなさん、マルチタスク苦手ですよね?
私は大の苦手です。
発達障害じゃなくても苦手な人は居ると思います。
ちなみに私の妻は、息子の気配を察知しつつ、目線はパソコンにやりメールを確認しながら、手は洗濯物を畳み、その奥ではデレビドラマが流れていてそれを耳で聞いているという状況をこなせるような人です。
私には到底信じられません。
どれか一つに意識を取られるか、全部に意識を向けようとして全部できないかのどちらかだと思います。

マルチタスクは苦手、出来ないとあれば、無理してする必要はありません。
少しの工夫でマルチタスクに相当する効果を発揮することが出来ます。
まずは出来ないんだと割り切りましょう。
それが第一歩です。

段取りが大事

タスクがたくさんあるのであれば、それを同時にやろうとするのではなく、順番にするしかないのです。
だからやらないといけないことをまず紙に書き出してみましょう。
書き出すことをせずに作業に入ると、我々は必ずと言っていいほど抜けが出ます。めんどくさがらずに書き出しましょう。

書き出したメモは目につく場所に置いておくのがいいです。
作業の途中であれもやらなければと思い立ったらすぐにメモを追加出来るように目と手が届く範囲に置いておくといいです。

次にどれからこなしていくかを考えましょう。
ここで大事なのが優先順位を考えるです。
はい、漏れることなく私も優先順位を決めるのが苦手です。
これをするためにはこっちを先にやる必要があって、これはしばらく待ちの時間ができるからその間にこれが出来そうだからこの2つはセットにして、この順番でこなせば効率がいいな…
そんなイメージが通常は出来るそうなのですが、私にはできません。
物事を進行している最中というものをイメージするのが苦手なのです。
前章で述べたように出来ないものは出来ないと割り切る事が重要です。
優先順位も無視していいです。
非効率でもいいから全部こなすことを考えましょう。

タスクをこなしていく順番をきめる時の私の思考は以下のとおりです。
・思いついた順
・締切が近い順
・やりたくないことから順
・やりたい順
このいずれかで、進めています。案外これで上手くいきます。

段取りは細かく

一つのタスクをとっても、やることってたくさんありますよね。
例えば洗濯物。
1.一緒に洗って良いものかどうか選別する
2.デリケートなものはネットに入れる
3.洗濯機に放り込む
4.洗剤入れる
5.洗濯機が終わるのを待つ
6.取り出す。
7.干す
8.乾くのを待つ
9.畳む
10.それぞれの収納場所にしまう
書き出してみてびっくり10行程もありました。
段取りの時のタスクの書き出しのコツとしては、洗濯物は洗濯と一つだけ書くのではなく、その内訳まで書きておく事がいいと思います。
これなら、例えば洗濯機を回して終わるのを待っている間、別のことをしていて、洗濯のことを忘れてしまって、濡れた洗濯物が洗濯機の中で異様な匂いを放っているなんてことにはなりません。
『干す』が目に止まれば、そこから作業を再開できます。

ここまでが段取りです。段取りまでできればあとはこなすだけです。

マルチタスクではなく、タスクシフトという考え

同時並行に進めていくのが、マルチタスクというのに対して、
ひとつの作業を終えたら次の作業に移っていくのをタスクシフトと言います。
これ、是非取り入れてください。
段取りさえしっかりしていれば、タスク漏れが発生することも減りました。
締切に間際になってあーっとなることも減りました。
締切を守れないなんてこともほぼなくなりました。

段取りで紙に書き出したタスクを一つずつ集中して終える。
それが終わったら紙のタスクを線で塗りつぶす。
これで達成感も味わえます。
終わったぞ。よし次だと。
これの繰り返しです。

タスクシフトのコツはとにかく手を動かしてみること。
我々は何かをやろうとした時に頭でこうしてこうしてと考えてだんだんめんどくさくなって、後回しにして、忘れて、締切に間に合わないといった事がよく起きます。
それを無くすには、考えるより先に手を動かしてみるです。
そしてそのタスクが終わるまで他に気を取られないことです。
他に気を取られなくするには少し訓練が必要ですけど、やっていればだんだん慣れてきます。

書き出したことを全部出来なくても凹まない

自信喪失気味の我々にとって、やろうとしていなかった事が出来なかったは、結構メンタルにズーンときます。
もう、これは気にしないように心がけるしかないです。
消しきれなかったタスクは次の日のタスクリストに書き加えて、タスクをこなしたつもりになることで多少メンタルのダメージは軽減されます。

また、毎日家事や仕事をしていると、どれにどれぐらいの時間が必要かなんとなくわかってきます。
未知のタスクはどれだけ時間がかかるか未知ですが、どれぐらい時間が必要かが分かれば一日にできる仕事量もなんとなく見えてきます。
それに慣れてきたら一日にこなせる分だけタスクリストを埋めるようにしましょう。

1日で終わらないタスクはどうするか

ここで一つ大掛かりなタスクはどうすればいいか疑問が湧いてきますね。
詳細については、次回の記事でまとめようと思いますが、大きなタスクも前述の洗濯物のように細かいタスクに分けてしまうのがコツです。
今日はどこまでやるかを決めて、出来る分をやっていけば良いのです。

まとめ

マルチタスクが出来ない人が訓練をしたからと言ってできるようになるとは私は到底思えません。
出来ないのであれば出来ないと割り切り、別の方法でタスクを消化していきましょう。
その別の方法とは私はタスクシフトを取り入れています。
タスクシフトを成功させるコツは段取りをしっかりすることです。
我々は頭で物事を整理して設計図を作ることを困難としています。だからこそ紙に書き出して順番にこなしていけば大概の場合は大丈夫です。


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