発達障害はパニックをおこしやすい?

retro tv on river shore near forest 発達障害(ADHD・ASD)
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どうも、正太です。

元々生まれつきなのか、うつ病になってからなのか、自己肯定感が低いのが悩みのタネです。
精神疾患や発達障害が原因で社会に出れない人が集まって活動しようと集まった「FreeMind」ですが、ここでは、こんな私でも活躍できる場があり、とても居心地がいいです。自信を失くしかけていた私ですが、徐々に自信を取り戻しつつあります。メンタルケアとしてもとても優しい集団ですので、このブログを読んでいただいている方でも、もし興味があればご案内しますので、お問い合わせやSNSからご連絡ください。

さて、今回は発達障害の人はパニックや癇癪を起こしやすいという話を書いていこうと思います。逆に健常者はなぜパニックや癇癪を起こさないのか、その違いについて発達障害の特性から説明したいと思います。

パニックや癇癪ってそもそもどのような状態なのかと言いますと、どちらも自分の抑えきれなくなった感情を爆発させてしまうことにあります。
パニックは、受け取った情報が処理しきれず、溜め込んだ感情のはけ口がなくなてしまい結果爆発して、無我夢中で感情を物や人にぶつけている状態で、呼吸困難や頭痛などの身体症状も現れることがあり、癇癪は自分の思い通りにならないことで怒りや悔しさを溜め込んでしまった結果爆発して、怒りの感情を他人や自分に向けてしまい、物を破壊したり自傷してしまうことだと、私は解釈しております。
こういう状態を「強度行動障害」と言います。

では、この強度行動障害が発達障害には起こりやすいのか。それは「ストレスを把握しにくい」「感情やストレスを言葉にするのが苦手」「感情のコントロールが手動」の3つの特性が原因であると考えています。

ストレスを把握しにくい

発達障害の方はストレスを感知するセンサーが健常者に比べて鈍いという特性があります。
よく「最近ストレス溜まってて、そろそろ発散したいわ〜」みたいな会話を耳にすることがあるかと思いますが、発達障害の方はこの発言そのものが困難なんです。
ストレスは数値化できないので例えばの話ですが、ストレスフリーな状態を1もう限界を10とする10段階評価で、8ぐらいの時にストレス発散しようと、美味しいものを食べるとか運動するとかの対処が可能なわけです。
ところが、発達障害の方は1、5、10のメモリしかなくて、急に限界に達してしまい、爆発してしまうんですね。爆発してから「あっ、ストレス溜まってたんだな」って気付くわけです。

言葉にするのも苦手

前章でストレスを認知することが苦手と書きましたが、実際にはストレスが溜まっているので、モヤモヤとしたものを感じることはあります。
発達障害の特性のひとつに、言語能力の発達の遅れというのがあります。
つまり、モヤモヤを感じてもそれを言語化することができないので、余計にモヤモヤとストレスを溜めることになりますし、しんどい時にしんどいと伝えることができなくて、自分の中に溜め込んでしまうんですね。
「人に話してスッキリした」って経験は誰にでもあるかと思いますが、実際にストレス発散の方法の一つに人に話すってあると思うんですね。
人に話すことで、頭の中の整理にもなりますし、ストレスを共有して負担を軽減するって効果もあると思います。
ところが、発達障害の方は言語化が苦手なので、人に話しても余計に頭の中が混雑になってしまい、共有も不十分なのでストレスを発散できないんです。

感情のコントロールが手動

発達障害の特性のひとつに、感情のコントロールが手動ってのがあります。
健常者の場合、受け取った情報から感情を表すのにオートで行われているのに対し、発達障害の場合、受け取った情報を処理してどの感情を出せばいいか頭で考えてから表面化するのです。
例えば、誕生日プレゼントをもらったが中身が自分の苦手なものだったとしましょう。普通の人は自動で処理されるので、気遣いができる人はプレゼントを買いに行ってくれたという点を評価して喜ぶことが自動でできますし、自分に正直な人は苦手なものだったという点が評価されて、嫌な顔が自動でできます。
ところが、発達障害の人って誕生日プレゼントをもらったぞ→これはいいことだ喜ぼう。しかし中身は苦手なものだ→これは残念だ悲しもう。と頭で比較してどう表現するかを考えてからでないと表情に表れません。
この間、頭はフル回転なのですごく疲れますし、ストレスもたまります。
例え話は日常で起こりうる事象でしたが、これが非日常的な突発的な出来事だったとき、頭で考えてもどうすればいいのかわからなくなってしまい、結果爆発して強度行動障害を起こしてしまうと考えられます。

対処法

ここまでで、パニックや癇癪が感情やストレスのためすぎによる爆発でそれを強度行動障害と説明してきました。
また、この強度行動障害が起こる原因として発達障害の3つの特性があると説明してきました。

では、その対処法はどうすればいいのか。ですが、それは周りが気づいてあげることと、ストレスを発散する経験を多く積むことが重要だと思います。

ストレスを認知できなかったとしても、ストレスは溜まっているので、無意識の内にサインを出していることがあります。睡眠障害だったり、腹痛だったり。
ストレスのサインについてはこちらの記事をご覧ください。⇨『【うつ病対策】早期発見の重要性
そのサインを周囲や自身が見逃さず、ストレス溜まっているなと自覚することが第一歩だと思います。

また、ストレスを言語で表現することが苦手だったり、感情のコントロールが手動であることも説明してきました。
これらは、ストレス発散の経験を多く積むことで対処できると思います。
発達障害の人って、一度覚えたことを繰り返すのは結構得意だったりします。
モヤモヤを感じた時、そのモヤモヤの原因はなんなのか、一度経験してしまえば言語化もスムーズにいきますし、感情のコントロールも一度経験してしまえば処理がスムーズになります。
そうすることで、ストレス発散が得意になり、溜め込んで爆発する前にガス抜きができるわけです。

今回は以上になります。
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